歌詞を分析し、登場してくる人物を具体化していくことを目標に記事にしました。
今回はモーニング娘。の「しょうがない夢追い人」と℃-uteの「悲しき雨降り」を題材にしています。
しょうがない夢追い人
【人物像】
「私」:大学卒業後に社会人、彼氏を支え続けている、結婚を夢見ている
「あなた」:夢を言い訳に働かない、生活を彼女に任せている
二人の関係性:同棲中、学生時代は同級生でそれからの付き合い、20代後半で結婚を考える年齢
メタポイント:撮影場所が大学なので、「あなた」の気持ちが学生時代から変化がないことを表しているのではないか
作詞をしているつんく♂はミュージシャンであるので、「あなた」は芸能関係、ミュージシャンを目指しているのかもしれない
【ストーリー】
彼女は何度も見切りをつけて別れようとするが、彼氏のことが好きでなかなか離れられない
・彼女目線
彼氏に尽くしてしまう、これ以上一緒にいるとつらくなるのが分かっていても離れられない
・彼氏目線
彼女が好きだけど夢を諦められない
夢をいつまでも追いかける少年のような心を持つからこそ、女心が分からずに自分の夢のことで頭がいっぱいになってしまう
【歌詞の解釈】
●「これで最後と何度も頭をよぎるけど白い歯の笑顔を思い出す しょうがない夢追い人」
⇒「私」は「あなた」に別れを切り出そうと考えている。しかし、「あなた」の笑顔を思い出すと言えなくなってしまう。
しょうがない夢追い人=「あなた」
●「いつかあなたのその夢叶う時来るのかな2人して祝福できるかな しょうがない夢追い人」
⇒「あなた」の夢が叶うことを夢見ている。
しょうがない夢追い人=「私」
しょうがない夢追い人とは、「あなた」であり、「私」である。
●「何も知らないあなたの寝顔を見ていると思い出と涙が溢れてく」
⇒「あなた」は「私」が別れを考えていることには気づかない。
●「それでも今夜で本当に最後心に誓ったけれどそんな日に限って優しくするのね」
⇒普段はそんなに「私」に優しくない。優しい日もあることから「夢を追いかけながらも彼女と一緒にいたい」とは思っている。
しかし、今の「あなた」は「私」のことを昔ほど大事にしていない。

悲しき雨降り
【人物像】
「私」:大学受験後(高校3年生または大学1年生)、まだ受験が終わっていない高校3年生
「君」:大学生、「私」より年上
二人の関係性:元交際相手
メタポイント:シングル発売時、メンバーが18歳前後であることから「私」は大学受験の頃をイメージしているのではないか
発売時期が7月ということから梅雨の終わりの話なのではないか
【ストーリー】
受験後に溝ができてしまった2人。ベンチに座って別れ話をした時のことを、雨が降る中で帰りながら思い出している。別れ話は良い雰囲気であるとは言えず、「私」は怒りと悲しみで泣いている。
・彼女目線
別れ話をされて怒りと悲しみが生まれている。
・彼氏目線
去年の今頃は毎日会っていたのに会えなくなり、別の人が気になってきて別れを切り出す。
【歌詞の解釈】
●「口で上手に言ったって終わりたいだけでしょ」「戻ってきてよ もうひと時も離れないから」
⇒「君」にはすでに新しい好きな人がいるかもしれないと薄々気づいている。
●「夏が終わるまでにしなきゃならない事があったのも事実」
⇒それまでは「しなきゃならない」ことを後回しにして2人ともお互いに優先していた。
●「バイト先一緒が良い君はそう言ってたね なんで変えたんだろ」
⇒大学生になったら一緒にするはずだったバイト先を「君」が変えてしまった、または「君」と一緒のバイト先だったのにやるべきことがあったために変えてしまい、後悔している。
●「待っていて欲しかった 後ほんのちょっとだけ私の事を」
⇒彼女だけ受験だった。
●「この心に差す傘は無し」「心の中までどしゃぶりだよ着替えも無し」
⇒「私」には「君」の代わりはいない。独りになってしまった。

今回はこの2曲を題材にしましたが、まだ素敵な楽曲がたくさんあるので、より多くの楽曲にフォーカスを当てていけるようにしたいです。
チームメンバー:ぎーぬ、もえか、朱音
コメント
[…] 今回は以前メンバーが書いてくれた歌詞に登場してくる人物の具体化を自分も述べたいと思い、℃-uteの「即 抱きしめて」とBerryz工房の「君の友達」の2曲を分析しました。 […]