
ジャンプ行為とは
こんにちは❕東大ハロプロ研究会、おじさん代表のしんおじ です。
今回の記事では、「ハロプロ公演におけるジャンプ行為禁止の是非について」という題に沿って、現在ハロプロのライブで禁止とされているジャンプ行為について考察します。
ではまず、ジャンプ行為とはなんなのでしょう。
知識がない人のために、ざっくりと説明していきます。
ジャンプ行為は言葉の通り、ライブ中に連続ジャンプすることです。
ほかの言葉でいうならば、「マサイ」「推しジャン」などと呼ばれることもあります。
「マサイ」の由来は、マサイ族から来ていて、彼らの跳躍力がすごいことから、ライブ中の一部の飛んでいる人に対しても使われています。
「推しジャン」の由来は、推しのパートで連続ジャンプするところからきています。
では、推しジャンの典型的な例を見ていただこうと思います。
TIFとかでよく映ってるヲタクがおじピアノでもマサイしてて草 pic.twitter.com/kinGabbaMg
— しん (@Berrymuchrn) 2019年11月25日
画面右下の男性が、ピアノのパートに合わせて連続ジャンプしているのが見えますね?これが推しジャンの典型例です。
めちゃくちゃ楽しそうだと思いませんか?これをハロプロのライブでもやっていた人がいたのですが、運営の方針により禁止事項となってしまいました。。
次の章からは、なぜジャンプがダメになってしまったのか、また、禁止に至る経緯について考察していきます。
なぜジャンプがダメなのか
前章では、ジャンプの解説を簡単にしました。
ここでは、そのジャンプがなぜダメと言われているのかについて考察します。
まず、このツイートを見てください。
ハロプロ マサイについてツイートを受けてのアンケート調査— リプ議論決着マン (@kenka_kansatsu) 2019年10月24日
ここからは、ハロヲタのマサイに対する印象が読み取れます。
まず、ライブ参加型のオタクでマサイに良い印象を持たないのが、61.9%、在宅型のオタクでいい印象を持たないのが、21.6%となっており、母数である923人のうち約770人(83.5%)が、端的に言えばマサイが嫌いです。
現実的に考えて、ほとんどのオタクがマサイをよしとしていないのが明らかになっています。
でも、なぜ嫌いなのか?
こちらのツイートも見てみましょう。
でも今日思ったのは、juiceヲタ自分勝手だわ
ありえん高さを出そうとする推しジャン勢もいるし、それが気に食わないからと言って殴る蹴るなどの暴行を加えるヲタクもいる。
自分の視界に入る人はなりふり構わず暴力を振るっていいわけじゃない。お前は司法じゃないんだよ。— 高瀬えりもる@3/12LovePowerMax (@yuzu_berryz) 2019年6月17日
これは、Juice=Juiceのライブに参加した方のツイートですが、マサイ一つだけでいろんな問題が起こっていることがわかります。
推しジャンオタクは、「推しメンに見てもらいたい」「全力で応援したい」「○○のここのパートは譲れない」「気持ちが高ぶってしまった」などの理由から、できるだけ前の席を取って、推しのパートでなるべく高くマサイするという性があります
これによって、その後ろのオタクたちはアイドルのパフォーマンスが見えづらくなり、結果としてライブを楽しめないということがあります。これがマサイ嫌いの原因の一つです。
上のツイートは、それだけにとどまりませんでした。
マサイが気に食わない後ろのオタクが、前にいる推しジャン勢に対して暴力をふるっています。これを見ている周りのオタクたちはいい気がしませんよね。せっかく好きなアイドルを見に来ているのに、ヲタク同士の抗争を見ていて愉快な気持ちになる人はそうそういません。
個人的にマサイは微笑ましく見てるんで別に気にしてないんだけど跳ぶ度に着地点が不安定でブレブレな奴はアウトだと思うねん。
ぶつかってきたり足踏まれたあかつきには…ってなるやんね。— おーちゃん (@oh_chan_ace) 2020年1月2日
なかには、マサイ自体はOKでも、着地点が不安定でブレブレをアウトとする人もいるようです。
確かに、綺麗なマサイかつ他人の体に当たらず足を踏まないのであれば、視界云々の問題を除くと、人に迷惑をかけていないということになります。
しかしこれは、ライブ会場の環境や人口密度によって変わってくる問題なので、飛び方が上手い下手で上記のような問題が起こるかといえば、そうではないようです。
会場の最前列を確保し、そこに柵があるならば、その柵を使って安定的に高く連続ジャンプが可能となりますが、ライブハウスで満員になっている真ん中ぐらいの列でマサイをしようものならば、上手い人でも綺麗に飛べるとは限らないのです。隣のオタクとの距離感が近ければ近いほど、ぶつかったり足を踏んだりする確率が高い訳で、着地点も不安定になりがちです。(私の経験より)
まとめると、マサイは後ろの人にアイドルを見えなくする、抗争が起こってそれを見ている人にも不快感を与える、近くの人に危害を加える、という理由から「よくない」とされています。
ジャンプが禁止になる経緯
ここでは、ハロプロがジャンプ行為を禁止にする流れを時系列で追っていきます。
・ハロコン初日まとめ(20:30現在)
場内アナでマサイ行為禁止事項追加
ひな壇復活
めちゃイケから盛花
Juice新曲8/23発売
研修生の新曲つんく
ハロプロ新メンバーオーディション開催
清野桃々姫高瀬くるみハロプロ新セクションでデビュー#ハロプロ— はせべ@超低浮上垢 (@dela384) 2017年7月15日
マサイが全面的に禁止と発表されたのが、2019年10月24日ですが、それ以前でも一部の公演にてマサイが禁止あるいは制限されることはあったようです。
私がハロプロ現場に1番多く通っていたのが、2018年ですが、各グループのリリースイベントの事前注意では、「過度なジャンプ行為を禁止」としており、マサイが完全にダメではありませんでした。また、グループによって違いもあり、私の肌感覚だと、こぶしファクトリーやつばきファクトリーは、盛り上がる曲が多いので規制がゆるかったと感じました。
そして、2019年10月24日、ハロプロ公式からジャンプ行為禁止の通達がなされました。
http://www.helloproject.com/news/11182/
ホームページでは、2020年1月2日以降、マサイ禁止と明記してあります。
私は、このニュースを見てハロプロのライブに行くのは控えようと思いました。
その理由として、私が推しのパートで絶対飛ぶようなマサイ厨であること、「天晴れ!原宿」という地下アイドルにはまっていたこと、そして地下アイドルよりチケットの値段が高いハロプロのライブに価値を見出せなくなってしまったことなどがあげられます。
これは、私の個人的なエピソードなので、次章では“ハロプロのオタク”達がどんな気持ちになったかについて、見てゆきたいと思います。
ファンの声
ここでは、マサイ禁止を受けてハロプロファンが思ったことを、つぶやきをベースに解説します。
コールあって、マサイがいて、踊り狂うやつがいて。。こういう全てが一体となって盛り上がってるのが1番楽しいのに来年からはもう無いのね……
クソみたいにクレームばっかいうやつらと少数の意見ばかりを優先的に聞いてあれこれ禁止するくそ事務所のせいで— こげちゃん (@Kg314Os) 2019年12月22日
こちらのツイートは、マサイ肯定派の方によるものでしょう。皆が自由に楽しむことによって、いろんな現象が起こり、それによってライブに一体感が生まれるという意見です。
確かにライブ中に、演者だけでなく、盛り上がっているオタク達を見て一体感を味わうのも醍醐味です。「低温のラスサビでお前フルマサイしてたよな。」「△△、みじゅきのオタクなのに小田パートでもマサイしてるの見えてワロタwww」なんていう会話やツイートが見られたのに、それがなくなってしまう。一部のオタクは悲しいはずでしょう。
しかし、クレームばかり言うやつらは本当にクソなのでしょうか?果たしてそれは少数の意見なのでしょうか??
先ほどのTwitterアンケートでは約83%の人間がマサイに対して否定的だったのに、現場に行くとなると苦情で溢れるなんてことはかつてありませんでした。ただし、Twitter調べなこともあり、捨て垢によって情報操作されている可能性もあるので、なんともいえません。
これは推察ですが、ハロヲタさんはお人よしなオタクが多いので、マサイを嫌だと思っても直接言わなかったり、Twitterでカキコする人が多いからでしょう。思っていることが上手く言えない、多数派(サイレントマジョリティー)が多いのかもしれません。
一方、マサイに否定的な方はどのような意見なのでしょう。
ハロプロは、明日からジャンプ禁止😀
でも、元々過度なジャンプは禁止行為!!ルールを守れないからこうなる。
自業自得
来年からのライブ映像に、マサイがいなくなると見やすくなる!!ラッキー— にいにぃ (@ym_2211) 2019年12月31日
ハロプロのコンサートでジャンプ禁止になった件、曲に合わせて飛ぶのはともかく遠征先でマサイに遭遇してスタッフに通報しまくったことがあったのでちょっとほっとしてるところはある— こもりあやみ🎨阪神制服コレクション (@ayami_setron) 2020年1月6日
ジャン禁でヲタ卒するヲタクは結局安直に沸きたいだけのクズだからそういうヲタクが減ってくれるのはめちゃ嬉しいし、動員も減るだろうからチケも取りやすくなるし、ジャン禁意外といいこと尽くめかもしれない。— 高瀬えりもる@3/12LovePowerMax (@yuzu_berryz) 2019年10月28日
ライブがちゃんと見れる、通報する必要がない、チケットが取りやすいなどの意見があるようです。
ここで一つ、驚いたことがあります。
Twitterで「ハロプロ マサイ」と検索をかけると、マサイに対する否定的な意見があまり見つからないのです。
アンケートの結果と矛盾するようなのですが、私が思うに、ハロヲタは保守的で、アカウントに鍵をかけている人が多い。また、アンチはマサイのことを呟く価値もないとしている。それかTwitterをやっていない。
何が正しいのかわからなくなってきましたが、私の調査ではマサイを嫌っている人は少ないとしました。
筆者の意見・見解
最後に、私のマサイに対する意見を述べたいと思います。
私は、マサイ行為なくして、ライブなしというタイプの人間なので、ハロプロには正直失望しています。
また、私の周りでも「マサイを禁止にして撮影OKにする事務所の意図がわからない」、「見えないならそれより前の席とか番号とればいいだけの話じゃん!」と言っている人も多々いて、それに賛成なのです。
「ハロプロはこういう文化です!」って固めすぎると新規がつかないのは当然やし緩すぎても「にわかがなんちゃら」論争始まるんよな やから「なるほどこういう文化もあるのね」とは思いたいけどジャン禁お前だけは許さない— Kohiron🌹 (@HaqaAkane) 2020年1月3日
マジで、こぶしのライブでジャン禁は愚策中の愚策なんですよ!ステージのメンバーがジャンプ煽り倒してるのに飛ばない理由ないじゃん。言うて「ハロー!プロジェクト」っていう括りで例外を認めちゃうと面倒、というのもわかる。マジこぶしはとばっちりだよ!— お〈のし゛ (@oknozi) 2019年12月16日
マサイマサイうるせぇなぁ
楽しみ方は人それぞれなんだから文句言うんじゃねえよ。見えないとかで文句あるんだったらそいつらより前の番号引きゃいいだろ。引けば邪魔されることなく見えるんだから— こげちゃん (@Kg314Os) 2019年7月1日
しかし、それに賛成しない人にも私は対面しました。
私は、去年までJuice=Juiceのライブに行って、推しの金澤さんパートでよく飛んでいました。
連番していた友人などからは、何も言われませんでしたが、後ろから肩を叩かれたり、軽く蹴られて暴言を吐かれたりして、ライブを楽しめないこともあったのです。
そう考えると、自分が他人に迷惑をかけていたことも自分の頭では理解できました。後ろの方々、本当に申し訳ない。。でも、なんで他にも近くで飛んでる人がいるのにその人を注意しないのかは意味が分からなかった。注意とかしてくるのは大体中年の男性が多かったです。(ライブハウスで私の隣で、汗を飛ばしながらマサイする中年男性もいらっしゃいましたが。。)
ハロプロ現場でのジャンプが禁止になった。ジャンプ箇所で飛べない辛さはあるが、推しジャンやサビマサイが近いと迷惑なので相殺された感はある。ただもっと嫌いなのは、普通に立ってるだけで席の幅をはみ出すくらい太ってるのに振りコピする人と、開演前でまだ汗かいてないのにすでに臭い人です。— yuki@ハロプロ (@Sq5pqXHWNUOLIUI) 2019年10月24日
そんなことがあったのと、最近の動向(メンバーが次々と卒業、グループの解散)もあって、私はもうハロプロのライブを見ることはないと思います。次現場に行くことがあるとするならば、長年見てきたメンバーの卒コンか、マサイして出禁になる覚悟を決めた時です。
ですが、生み出されてきた楽曲や、ヲタク仲間のことは大好きなので、気の合う人達とハロプロについて語ったり、分析できればそれで良いです。
とはいえ、マサイするのは好きなので、それが許される場所で自由に飛びたい…
天晴れ!原宿のホットラブウィンターのチャイム音後のマサイがめっちゃ綺麗、もはや芸術的 pic.twitter.com/l3JVa4E4CK— しん (@Berrymuchrn) 2020年3月11日
東大ハロプロ研究会の学祭ステージや、ハロプロしか踊らない大学生アイドルグループの「℃hurryz」、また地下アイドルのライブで宙を舞うに舞って、ヲタ活を楽しんでいきたいと思います。
まとめ
・ハロプロの公演ではもうジャンプできない
・マサイは人に迷惑がかかることがある
・マサイに関する論争「マサイ論争」が行われていた
・飛びたい人は、ハロ研ステージか、℃hurryz、地下アイドルのLIVEに行く
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